なぜランドセルを使うんでしょうか。ランドセルを使って何か良い事がありますか?
ランドセルの起源は兵隊さんが背負う背嚢だったと言われています。そのため、ランドセルは非常に合理的にできています。兵隊さんは戦場を駆け回るために背中の背嚢に荷物を入れていたんですが、その背嚢は一番合理的に動けるように工夫されていたんですね。第一手には余計なものを持たずにすむので、危険な任務を遂行できたんです。
背嚢を背負って動く時に求められるのは、激しく動いてもバランスがとれていること、背中にぴったりして重さを感じさせないことなどです。そういった背嚢の特徴があるからランドセルが長い間使われてきたんです。ランドセル以上の機能のものがないからです。
ランドセルのなるほどこれは良いという点
こんなにあるランドセルの良さ
ランドセルは合理的にできているからこれまで長い間使われてきました。しかし、その良さを私たちが認識しているわけでもありません。そこでこのページではランドセルを使う事の良さについて触れてみます。なるほどと思う事が1つでもあればいいなあと思って書きます。
- 背負ったランドセルに荷物を入れれば、両手が使える。
両手が空いていれば咄嗟の事故も防ぎやすくなります。それに均等に重さがかかることで、バランスよく動けます。なので前に倒れたときに手が使えるので大きな事故になりません。
- 両肩と背中で背負う事で、左右対称、均一に力が加わるため、脊柱の変形を防げる
成長期の子供が片方の肩だけに鞄を掛けていたら、左右のバランスが崩れて脊柱の側弯などを引き起こすおそれがありますがランドセルにはそのような事はありません。
- 後ろに転んだ時に頭を打たない。
ランドセルには奥行きがあるので、後ろ向きに転んだ時に頭部打撲を防げます。手提げ袋で学校に通ってきた女の子が、中学生と出合い頭にぶつかり、後頭部を打撲し脳挫傷になったという例もあります。またランドセルの持ち手を後ろから掴まれて、後ろに転んだ子がランドセルのおかげで頭部打撲をしなかったという例もあります。このように事故が防げるという点でもランドセルは優れた安全装置です。
- 地震の時に、頭を守る
上の事と同じような事ですが、ランドセルを背負っていたり、近くに置いている時に地震が起こったならまず頭を守る事が第一です。外に飛び出した時に上からの落下物で頭を損傷してなくなる方も多いのです。ランドセルには大マチが10センチ以上あって中に教科書でも入っていればヘルメットよりもしっかりと頭を守ってくれます。 - ランドセルはさかさまにすると浮き袋になる。
ランドセルは丈夫にできていて、メインポケットは大きな空間です。カブセを閉めて反対向きにして、お腹側でかるえば大きな浮き袋になります。実際に川に落ちてランドセルを背負っていたから助かった子供いると聞きます。思わぬ水難事故に遭ったような時(滅多にないですが)その機能が命を救ってくれます。